昨年度、研修機関で半年間研修をさせていただきました。
 そのときのテーマが「流水の働きの教材化」です。この単元は、次のような
難しさがあります。
           ○ 川の観察に行きにくい!
           ○ 実験が成功しにくい!
 そこで、私にとって身近な川の様子(愛媛県 重信川)と、川の三作用のモデル
実験のコツをまとめてみました。
 ☆ 愛媛県 重信川の二つの顔
    晴天時と雨後の重信川の様子です。水の量がいかに違うか、また、水が
  運ぶ土砂量がいかに違うかということがよく分かります。

上村大橋付近・晴天時

上村大橋付近・雨後

久谷大橋付近・晴天時

久谷大橋付近・雨後
「5年 流れる水のはたらき」の実験方法と映像資料です。
☆ こうすれば、川の三作用の実験は成功します!
    手軽に川の三作用(浸食・運搬・堆積)の様子を見せることができる実験を
   したいと思うのは、私だけではないはずです。しかし、うまくいかない・・・。
   だいたい「堤防決壊→大洪水→「水の力はすごいねえ(^_^);」」というオチで
   はないでしょうか?
    そこで、手作りトレーで行うという場面の限定を行い、理想的な使う土・
   トレーの傾き・水の量とはいかなるものか?を見つけるべく、実験を繰り
   返しました。まずは、その実験装置をご覧ください。

トレーの材料はコンパネです。横90cm程度、深さ10cm程度で
いいと思います。傾斜を付けるためにレンガ型のブロックを敷いて
います。左端のスタンドは水が一定の所から流れ込むようにする
といのような役割です。
川は角材で土を削りこみ、できた土手を角材で押し固めてあります。
中にあるひもは川岸の始めの位置を示すものです。
 そして、とうとう見つけた条件は、これです。
 ○ こう配は10°程度(これより大きすぎると土が滑り落ちやすい。) 
 ○ 水の量は毎分2リットル(これより多すぎると、必要以上に削られて
  しまう。
 ○ 校庭の土を使用(砂だと削られ過ぎる。)
 水の量だけは、事前に500mlビーカーが15秒で満水になる状態に蛇口を
調節する必要があります。
 では、見事に蛇行が進んでいく様子を御覧ください。
                       
       川の三作用実験・10倍速です。(modelkawa.wmv(719KB)です。)
                       
       ブロードバンド用はこちら。(modelkawahq.wmv(2.4MB)です。)
理科 5年 流れる水のはたらき
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